「プロを目指す人のためのRuby入門」を読んだ
仕事でRubyを使うことになったので、本腰を入れて勉強しようと「プロを目指す人のためのRuby入門」(通称:チェリー本)を購入しました。
昔個人的にRubyを勉強していたころ、著者である伊藤淳一さんの技術ブログをよく参考にしていたのでこれは!と予約して購入しました。
通勤や昼休みなどに毎日少しずつ読み進めていきました。
とても良い書籍だったのでおすすめポイントなど紹介します。
おすすめポイント
エンジニアとしてのこだわりがたくさん詰まっている書籍だと感じました。
著者自らが語るこだわりの記事も参考になります。
blog.jnito.com
進行が分かりやすい
最初から順に読み進めてきちんと理解できるように章構成されています。
- 章初で例題の仕様を提示
- 例題に必要な知識を説明
- 知識が揃ったところで例題に着手(基本的にTDDで行う)
- 必要に応じリファクタリング
- 発展系の高度なトピックを説明
という進行です。
ご本人のこだわりポイントとして挙げているように、章中に例題があるのが特徴的です。
例題が軸となって学習が進められるので、覚えるべきことが明確になって進めやすかったです。
また語り口が柔らかく、ペアプログラミングをやっているような感覚になります。
情報の粒度・質が高い
曖昧過ぎず、細か過ぎず、他言語でプログラミングを経験している人にとってちょうど良い粒度の内容だと思います。
リファレンス見れば分かるようなことは少なめで、かわりに実務上引っかかりやすいTipsなどが詳しく書いてあり、現場のエンジニアの知見がたくさん詰まった有用な情報ばかりです。
また、本書に収録できなかった技術記事をQiitaのアドベントカレンダーとして公開してくれています。
qiita.com
例題が個性的
proc/yieldの例題として、ワードシンセサイザーなるものが登場したのですが、さながらギターのコンパクトエフェクターのようで、自分も学生の頃弾いていたので思わずニヤリとしました。笑
自分の趣味を織り交ぜて、さらっとOOPで表現するところが素敵なエンジニアだなと思いました。
業務でJavaを使っているのですが、ラムダ式の利用シーンが分からない人たちにこの例題で説明してあげたら良いかも、と思いました。
紙質にこだわっている
写経に便利なよう、本を開いたままにできる紙を使用しています。
これにはめちゃめちゃ感動しました!全ての技術書がこの紙質になればいいと思います。笑
対象読者、オススメの読み方
他言語でプログラミングをひと通り経験している人に向けの書籍です。
プログラミング自体が初めての人にとっては少し難しいかもしれません。
個人的には
- パーフェクトRuby(じっくり読むと時間がかかるので、構文をざっと理解する)
- 本書(チェリー本)(最初からじっくり読み進める。必要に応じパーフェクトRubyに戻る)
- webサイト:Ruby on Rails チュートリアル(最初からじっくり写経する)
の順で進めると最短でRailsエンジニアになれるのでは、と思いました。
その後、
で深く勉強していくのが良さそうかなと感じています。(※よい勉強の仕方あれば教えてください)